こんにちは
開業医FPの白波瀬です!

「経営セーフティ共済からの借入れ」についてお伝えします。

経営セーフティ共済についてはご存じでしょうか??

使い方によっては非常に有利な制度なのでぜひこの機会にチェック知ってくださいね!

経営セーフティ共済とは??

独立行政法人 中小企業基盤整備機構が行う、「取引先の倒産」というような、不測の事態に直面した場合、

中小企業が、必要となる事業資金を速やかに借入れできる共済制度です。

※開業医の場合は取引先の倒産により売掛金がなくなる といった事態は想定しにくいですが、対象になっています。

メリットは?

  • 掛け金(年最大240万)が全額損金になります。
  • 40か月(3年4か月)の納付月数で返礼率が100%
  • 40か月以降も返礼率は下落しないのでいつでも元本割れせずに解約できる

デメリットは?

  • 総額800万円までのしか積立はできない
  • 40か月までに途中解約すると元本割れする

と、利益がでている医院であれば加入するメリットがかなり見込める制度です。

40か月で返礼率が100%になる保険商品など民間ではありえません。

また、新型コロナウイルス対策として緊急貸付制度も始まっています。

■経営セーフティ共済(倒産防止共済)からの一時貸付金

制度概要は

  • 借入限度額は「解約手当金×95%」であり、最高額でも760万円。
  • 返済期間は1年(期限一括償還)
  • 利率は0.9%です。
  • 返済に関して約定返済日から6か月間返済を猶予してくれる。

このようになっています。

まだ、セーフティ共済に加入していない人はまずは加入の検討を!

すでに加入している方は資金調達の一つの手段としても検討してはいかがでしょうか?


白波瀬さんの会社がこのいずれかに加入されているならば、

小規模企業共済、経営セーフティ共済(倒産防止共済)からの

借入れも検討しましょう。


もっと言えば、白波瀬さんの会社が従来は黒字の会社だったならば、

「最低でも」経営セーフティ共済(倒産防止共済)には

入っていた「はず」ですよね。


私は日本全国でセミナーをやりますが、

地方に行くと、「経営セーフティ共済(倒産防止共済)って何?」

という経営者の方が必ずいます・・・。


個人的には「黒字の会社に経営セーフティ共済を提案していないならば、

税理士は何を提案しているのだろう・・・」と疑問に思います。


掛金の「全額」が損金になり、

40か月の納付月数で100%の返戻率です。


掛金総額が800万円という上限はあるものの、

生命保険ではあり得ない返戻率です。


しかも、そのままの返戻率で据え置けるので、

解約返戻率の高いところで解約するタイミングを考える必要もありません。


だから、白波瀬さんの会社が従来は黒字の会社であったならば、

「最低でも」経営セーフティ共済(倒産防止共済)には

入っていた「はず」ですよね・・・。


少なくとも、検討はした「はず」ですよね・・・。


そうはなっていない会社が日本全国にあることも事実ですが・・・。




いずれにせよ、

「普段からどのような経営をしてきたか?」ということが

問われている時代です。


「お金」があれば、「赤字」でも会社は倒産しません。


様々な融資などの制度に加え、上記2つの融資制度も検討しましょう。




追伸1


今回のような経験を踏まえると、

「売上0円でも何か月耐えられるか?」

ということを考えて経営することも大切ですね。

この記事を書いた人

白波瀬 勝之

白波瀬 勝之

1984年4月生まれ。京都府綾部市出身。現在も京都府に在住。

現在、業界10年目の独立系ファイナンシャルプランナー。2男の父でもある。

(株)リクルート、外資系保険会社、開業医に特化した不動産ベンチャー企業での勤務経験を経て独立。

顧問契約を収益の柱にしながら「顧客本位のFPサービス」を提供する本場米国のファイナンシャルプランナーのあり方に感銘をうけ、2019年、日本初の開業医専門の独立系FPとして活動を開始。

「商品提供を行わないお金のプロ」をコンセプトに、中立の立場で開業医に「資産運用の顧問サービス」を提供している。

資産運用初心者や多忙なドクターでも取り組める資産運用法を伝え、さらに徹底したアフターフォローを行うことで、開業以来、全顧問先の総資産を純増させている。

また、甲南大学にて「お金とキャリアプラン」をテーマにした特別講義を毎年行うなど、金融教育の普及活動にも積極的に参画し、医師会や医療系企業向けの講演活動も多数。

趣味はマラソンで週末に子供達とランニングを楽しむ事。