こんにちは こんばんわ

開業医専門の非販売系FPの白波瀬です。

金融商品や不動産を販売しない中立の立場で、開業医の皆さんに本当のお金と金融情報を発信しています。

本日は「積立NISA」について、書きたいと思います。

結論から申し上げると、

投資初心者の方はまず「積立NISA」から初めて頂ければ鉄板ですよ! という内容になります。

以上です。

というわけにはいきませんので、制度の概要と理由を書いていきますね。

積立NISAとは?

積立NISAとは、2018年に始まった、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。管轄官庁は金融庁で制度の概要はざっとこんな感じです。(以下、金融庁HPより)

年間40万円(月換算 33333円)が投資上限額で約20年間積立投資を行えます。

20年で最大800万円を積立することができます。

積立NISAが投資初心者にお勧めな理由

積立NISAを投資初心者にお勧めする理由は〇つです。

一つ目は、あらかじめ手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、優良な商品が厳選されている点です。

投資を始める時に、真っ先にぶつかる課題は

「どの商品に投資するればいいのか?」

といった「商品の選定」の問題です。

積立NISAの投資できる商品はその点、外れのない投資信託を厳選してくれているので安心です。

制度が始まってまだ4年ほどですが、2021年9月時点での各投資対象商品の成績はこんな感じです。

※参照データ 日経新聞 2021年9月2日の記事より

3年半という短い期間ですが、すべての銘柄で含み益(要は利益がでている)を出しています。

要は 積立NISAをやっている人はみんな儲かっている状態です。(利益確定前ですが)

2022年以降はどうなるか?もちろん確約はできませんが、今のところ順調に運用益が得られていると言えます。

二つ目は、株式投資で得た利益に対しての「非課税メリット」がある点です。

通常、株式投資で得た利益(配当金、譲渡益)に対しては、金融資産税が20.315%かかってきます。

積立NISAの口座に運用される資金に対しては、この運用益に対しての課税が免除されています。

20年以上の長期運用を考えた時、この非課税分の利益が非常に大きなメリットになります。

3つ目は、長期分散投資の習慣形成に役に立つという点です。

投資や経済の知識が不十分な方が、投資で負けない為にもっと必要なことは「投資を継続する」ことです。

積立NISAを始めると、半強制的に定額の資金を積立投資することになります。

制度が積立投資の継続を手助けしてくれる効果があり、隠れたメリットだと考えています。

また、4つ目にはしませんでしたが、途中で解約できる点も

「絶対継続しないといけない!」

といった、投資スタート時のハードルを下げる効果期待できます。

こういった心理的効果も投資デビューに積立NISAが向いていると考える理由です。

まとめ

 私の事務所に相談にこられて、

「投資のことはわからないけど、株式投資に興味があって初めてみたい」

という方にはとりあえず、

「積立NISAから初めてください」

とアドバイスしています。

初心者でも「負けない投資」が制度を活用すれば勝手に実践できる仕組みになっていますから、

こちらとしてもお勧めしやすい制度です。

間違っても、「証券会社の外交員に進められた個別銘柄をまずは500万円買って資産運用を始めます」

みたいな、投資家デビューはしないでくださいね。。カモられますよ。。

(昨日実際の相談者さんの事例でありましたので、、注意喚起で書きました)

オワリ。

この記事を書いた人

白波瀬 勝之

白波瀬 勝之

1984年4月生まれ。京都府綾部市出身。現在も京都府に在住。

現在、業界10年目の独立系ファイナンシャルプランナー。2男の父でもある。

(株)リクルート、外資系保険会社、開業医に特化した不動産ベンチャー企業での勤務経験を経て独立。

顧問契約を収益の柱にしながら「顧客本位のFPサービス」を提供する本場米国のファイナンシャルプランナーのあり方に感銘をうけ、2019年、日本初の開業医専門の独立系FPとして活動を開始。

「商品提供を行わないお金のプロ」をコンセプトに、中立の立場で開業医に「資産運用の顧問サービス」を提供している。

資産運用初心者や多忙なドクターでも取り組める資産運用法を伝え、さらに徹底したアフターフォローを行うことで、開業以来、全顧問先の総資産を純増させている。

また、甲南大学にて「お金とキャリアプラン」をテーマにした特別講義を毎年行うなど、金融教育の普及活動にも積極的に参画し、医師会や医療系企業向けの講演活動も多数。

趣味はマラソンで週末に子供達とランニングを楽しむ事。